人は、加齢とともに徐々に体の筋肉量が減ってきます。筋肉の量が減ってくると単に、今までできていた事が難しくなったり、不便になったりするばかりか歩行中につまずいて転倒し、最悪の場合骨折することも考えられます。
加齢で筋肉がやせてくるのは仕方がないと思いがちですが、もともとその年齢なら本来できて当然の動作が難しくなり、日常生活に支障ができ、例えば歩行中にふらつく、よくつまずいたりころぶ、座った状態から立ち上がりづらい、横断歩道を青信号で渡りきれないなどです。
このような状態をロコモティブシンドローム(運動器症候群)といいます。
このロコモにならない為にもその年齢にあった必要な筋肉量を養うことが大切です。
アメリカの研究では90歳からでも筋肉はつくし、つよくなるというデータがあります。骨格の歪みの矯正や、筋肉の張りやコリの解消は他人(施術者)に委ねられますが、筋肉をつけることは基本的に自分自身でしかできないのです。
筋肉は40歳を過ぎると個人差はありますが1年に1%ずつ減っていくといわれています。
ですから出来るだけ早いうちに筋肉の貯金、つまり”貯筋“が必要だということになります。
私が以前勤務していた院の患者さんは、毎日決まった運動(・・・といっても1日僅か5分程度)をされていて80歳を過ぎてもとても元気な女性の方でした。
日々の積み重ねは大きく一度にたくさんの”貯筋“はできないのです。
ロコモかな?と感じたらできるだけ早いうちに実行に移しましょう。
トレーニングマシンの紹介
油圧式(負荷8段階調整)のトレーニングマシンで重い負荷や細かい調整の必要のない手軽に使用でき、サーキットトレーニングとしても利用されているマシンです。
レッグエクステンション/カール
膝の曲げ伸ばし運動を繰り返し行う事で、太ももの前後の筋肉を鍛えます。
刺激部位:太ももの前後の筋肉群
使用方法
- シートに座る
- ローラーの間に足首を挟む
- 膝支点に足の曲げ伸ばしを行う
レッグプレス
脚を腰の高さまで上げて、膝の曲げ伸ばし運動を繰り返し行う事で、脚全体の筋肉を鍛えます。膝の伸ばし過ぎに注意して行います。
刺激部位:お尻・太ももの前部の筋肉群
使用方法
- シートに座る
- フットペダルに足を置く
- 股関節を中心に膝の曲げ伸ばしを行う
アブダクション/アダクション
股関節を軸に膝の閉じ開き運動を繰り返し行う事で、太ももの内側と外側の筋肉を鍛えます。
股関節の可動性を高めます。
刺激部位:太ももの内側の筋肉群及び股関節周囲の筋肉群
使用方法
- シートに座る
- 足をアーム上のパッドに乗せる
- 股関節を中心に足を閉じたり開いたりする
- 可能な限りの広い範囲で行う
ローイング
胸を張って肘を後方に引くの運動を繰り返し行う事で、肩関節・背中の筋肉を鍛えます。
刺激部位:肩関節周囲と背中の筋肉群
使用方法
- シートに座る
- グリップを握る
- 腕を曲げながら肩を後方に動かす
- 腕の伸ばしながら肩を前方に動かす
- 3と4の動作を繰り返す